事業の内容
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/ 原文長 約1784文字
3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、電子材料スライス周辺関連、特殊精密機器関連、化学繊維用紡糸ノズル関連の開発・製造・販売を主な事業として取り組んでおります。2019年3月31日現在の子会社数は2社(連結子会社 日本ノズル株式会社、上海那科夢楽商貿有限公司)であります。 当社グループの事業内容は以下のとおりであります。 (1) 電子材料スライス周辺事業 当事業では、太陽電池用シリコンウエハのスライス加工で使用するダイヤモンドワイヤ「DINA-PRISM」の開発・製造・販売を行っております。ダイヤモンドワイヤとは、細いピアノ線にダイヤモンドの粒を強く固定した糸状の工具であり、太陽電池の業界ではシリコンウエハの低コスト化をもたらす新しいスライス加工手法として用いられております。ダイヤモンドワイヤは、主に単結晶シリコンのスライス加工に使用されておりましたが、近年の技術開発により、多結晶シリコンのスライス加工においても使用されるようになりました。 ダイヤモンドワイヤは、細線化することによりシリコンインゴット1本あたりから加工できるウエハ枚数が増加するため、細線化への要求は強く、年々細線化への期待が高まっております。現在、φ60μmのダイヤモンドワイヤが主に使用されておりますが、当社ではφ55μm以下の極細線ダイヤモンドワイヤの製造・販売も行っております。 (2) 特殊精密機器事業 当事業は、ダイヤモンドや超硬合金、セラミックスなどの耐摩耗性の高い硬脆材料(*1)を用いた特殊精密部品、工具の開発・製造・販売を行っております。当事業における主要な製品は、自動車部品やベアリング製造用工作機械に用いられるダイヤモンド部品、液晶テレビやスマートフォン、タブレット等の電子機器の製造に欠かせない電子部品実装(*2)用の産業機械に用いられるダイヤモンドノズル(*3)といった部品であります。 当事業では、こうした特殊精密部品・工具に加えて、実装機(マウンター)用ノズル等を洗浄する装置などの開発・製造・販売も行っております。近年では、微細精密加工技術と装置開発技術の複合により、微細な空間で液体や気体を効率的かつ連続的に混合・合成する化学反応用マイクロリアクター(*4)システムの開発・製造・販売も行っております。 (*1)硬脆材料 : ダイヤモンドやセラミックスなどのように、硬度が非常に高い反面、衝撃に弱く、カケ易く割れ易い材料の総称。 (*2)実装 : エレクトロニクスの分野で、電子部品をプリント基板の上に取り付ける(はんだ付けする)工程。 (*3)ダイヤモンドノズル : 電子部品(IC・コンデンサ・抵抗等)を電子基板に搭載する際に用いる吸着ノズル。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約539文字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、以下の経営理念のもと、長年培ってきた開発力・技術力を基盤として、優れた品質の製品を安定供給することにより、顧客満足度の向上を図るとともに、取引先・協力会社・地域社会・投資家の皆様方と従業員からの信頼と期待に応えられる企業を目指しております。 〔経営理念〕 努力、活力、創造力 全員営業、全員製造、全員参加の経営をもって、ものづくりのエキスパート集団となり、 夢ある未来を共に育てる。 ① お客様、協力会社との共栄のために ② 従業員とその家族の幸せのために ③ 社会と地球環境への貢献のために (2) 目標とする経営指標 当社グループは、当期末において債務超過となっていることから、当面の目標として債務超過の早期の解消を目指してまいります。債務超過の解消に向け、極細線ダイヤモンドワイヤに限定して生産することによる収益の確保を目指すとともに、当社のダイヤモンドワイヤ生産技術の優位性を活かした収益構築スキームの確立を目指してまいります。また、新株予約権の発行や金融機関に対して約定返済の猶予の申し入れなどを行っておりますが、引き続き財務基盤の安定化に向け各種施策を検討してまいります。
対処すべき課題
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/ 原文長 約781文字
(4) 会社の対処すべき課題 当社グループは、電子材料スライス周辺事業において、中国における太陽光発電に関する補助金の打ち切り施策等の影響による市場の混乱や、主力製品であるダイヤモンドワイヤの市場価格の大幅な下落等、太陽光関連の市場環境が大きく変化した影響を受け、第2四半期連結累計期間において債務超過となり、当連結会計年度においても、1,329百万円の債務超過となっております。さらに、当社グループの有利子負債は7,707百万円と手元流動性に比し高水準にあることに加え、シンジケートローン契約において財務維持要件に抵触しております。 これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しております。 当社グループは、当該状況を早期に解消し、業績及び財務状況の改善に努めることが最優先課題と認識しており、当該状況の解消に向け、以下の施策を実施してまいります。 ① 電子材料スライス周辺事業においては、ダイヤモンドワイヤの製造工場である沖縄工場と和泉第2工場を閉鎖し、固定費の削減、資金流出の抑制を強力に推進してまいります。また、工場閉鎖に伴うダイヤモンドワイヤの生産設備については、本有価証券報告書提出日現在において、中国ダイヤモンドワイヤメーカーと譲渡に関する基本合意書を締結しております。今後は、当社ダイヤモンドワイヤ生産技術の優位性を活かした新たな収益構築スキームを確立できるよう、正式契約に向けて取り組んでまいります。 ② 財務基盤の安定化に向け、行使価額修正条項付新株予約権による資金調達を実施するとともに、本有価証券報告書提出日現在において、各取引金融機関に対し借入金の元本返済について、2020年3月末までの猶予に同意いただいております。また、メインバンクを中心に各金融機関と緊密な関係を維持してまいります。
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約2760文字
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この作成においては、経営者による会計方針の選択、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える会計上の見積りを合理的に行わなければなりません。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や状況、真実性、継続性等を勘案し、合理的な基準に基づいた判断を行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、将来生じる実際の結果が見積りと大きく異なる可能性があります。 (2) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、人手不足を背景とした雇用及び所得情勢の改善や、省力化を目的とした設備投資が増加基調で推移したこと等により緩やかな成長の動きが見られました。一方では、米中貿易摩擦の激化及び中国経済の成長鈍化により世界経済の減速懸念が強まる中、国内外の景気先行きに対する不透明感は高まっております。 このような状況下、当社グループは、主力事業である電子材料スライス周辺事業において、中国政府による太陽光発電に関する補助金の打ち切りの影響により太陽光市場全体が一時的に縮小し、ダイヤモンドワイヤの出荷量が大きく減少したことに加え、市況の悪化に伴い、当連結会計年度においてダイヤモンドワイヤの販売価格が約7割下落した影響等により、売上高が前連結会計年度を大きく下回る結果となりました。 また、損益面においても、減収による影響に加え、ダイヤモンドワイヤの製品在庫及び原材料等の評価減の実施ならびに固定資産に係る減損損失の計上により、多額の損失を計上することとなりました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は 4,809百万円 (前年同期比 60.…
セグメント関連
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/ 原文長 約2003文字
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) (単位:千円) 電子材料 スライス 周辺事業 特殊精密 機器事業 化学繊維用 紡糸ノズル 事業 (注)5 その他 (注)1 調整額 (注)2 (注)3 合計 売上高 外部顧客への 売上高 9,974,617 841,637 1,324,611 12,140,867 12,140,867 セグメント間 の内部売上高 又は振替高 444 8,773 9,217 △ 9,217 9,975,062 850,411 1,324,611 12,150,085 △ 9,217 12,140,867 セグメント利益 又は損失(△) 1,439,026 201,598 198,515 △ 289,286 1,549,853 20,220 1,570,074 セグメント資産 (注)4 9,151,335 869,995 2,399,497 217,441 12,638,269 4,819,884 17,458,153 その他の項目 減価償却費 1,103,485 44,333 83,471 68,769 1,300,059 209 1,300,269 減損損失 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 2,229,636 9,830 52,269 75,813 2,367,548 387 2,367,935 (注) 1 その他のセグメント利益又は損失の主なものは、新規事業開発における研究開発費244,195千円であります。 2 セグメント利益の調整額は、セグメント間の取引の消去によるものであり、これはグループ間の売上取引及び業務委託取引の消去によるものであります。 3 調整額の項目に含めた配賦不能営業費用はありません。 4 資産のうち、調整額の項目に含めた全社資産の主なものは、当社での余資運用資金3,704,728千円及び管理部門に係る資産1,115,155千円であります。 5 「化学繊維用紡糸ノズル事業」に含めております無錫力宏噴糸板貿易有限公司については2018年3月2日に清算結了しております。 6 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計年度より適用しており、表示方法の変更を反映した組替後の数値を記載しております。…
主要な顧客・販売先
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/ 原文長 約3950文字
4 GCLグループはFuning GCL Photovoltaic Technology Co., Ltd. (中国)が主な販売先であります。 5 電子材料スライス周辺事業の主力製品であるダイヤモンドワイヤが、中国における太陽光発電に関する補助金の打ち切り施策等による市場価格下落等の影響を受け、前年に比べ販売高が大幅に減少しております。 (3) 財政状態 総資産は前連結会計年度末に比べ 9,547百万円減少 し 7,910百万円 となりました。これは、現金及び預金の 減少1,636百万円 、受取手形及び売掛金の 減少706百万円 、原材料及び貯蔵品の 減少836百万円 、減損損失の計上による有形固定資産の減少5,054百万円等によるものです。 負債は前連結会計年度末に比べ 335百万円減少 し 9,240百万円 となりました。これは、支払手形及び買掛金の 減少588百万円 、短期借入金の 増加1,299百万円 、リース債務の減少470百万円、未払法人税等の 減少81百万円 等によるものです。 純資産は前連結会計年度末に比べ 9,212百万円減少 し 1,329百万円 の債務超過となりました。これは、資本金の増加 252百万円 、資本剰余金の増加 252百万円 、利益剰余金の 減少9,721百万円 等によるものです。 この結果、自己資本比率は △17.2% (前連結会計年度末は 45.1% )となりました。 上記のとおり、当社グループの主力製品であるダイヤモンドワイヤの大幅な販売価格の下落に伴い、固定資産の減損及びたな卸資産の評価減等の手続を実施した結果、当連結会計年度末において 1,329百万円 の債務超過となりました。 当社は、今後速やかに債務超過の状態を解消すべく、中国ダイヤモンドワイヤメーカーとの協業等の検討に入っており、減損済み設備の売却等による資本回復を目指してまいります。また、2019年1月に発行した第6回新株予約権についても、2019年5月末現在で4割強の権利行使がなされており、今後も行使が進めば財務状況の改善に寄与するものと考えております。 セグメントごとの資産は次のとおりであります。 ① 電子材料スライス周辺事業 電子材料スライス周辺事業におけるセグメント資産は 2,283百万円 となり、前連結会計年度末から6,867百万円減少しております。 これは、ダイヤモンドワイヤの販売の不振に起因した、たな卸資産の評価減の実施と固定資産に係る減損損失計上が主な要因となります。 ② 特殊精密機器事業 特殊精密機器事業におけるセグメント資産は 734百万円 となり、前連結会計年度末から135百万円減少しております。 これは、当社の主力事業である電子材料スライス周辺事業における経営環境の著しい悪化に伴う固定資産に係る減損損失計上によるものです。…