事業の内容
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3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、電子材料スライス周辺関連、特殊精密機器関連、化学繊維用紡糸ノズル関連の開発・製造・販売を主な事業として取り組んでおります。平成30年3月31日現在の子会社数は3社(連結子会社 日本ノズル株式会社、中超住江デバイス・テクノロジー株式会社、上海那科夢楽商貿有限公司)であります。 当社グループの事業内容は以下のとおりであります。 (1) 電子材料スライス周辺事業 当事業では、太陽電池用シリコンウエハのスライス加工で使用するダイヤモンドワイヤ「DINA-PRISM」の開発・製造・販売を行っております。ダイヤモンドワイヤとは、細いピアノ線にダイヤモンドの粒を強く固定した糸状の工具であり、太陽電池の業界ではシリコンウエハの低コスト化をもたらす新しいスライス加工手法として用いられております。ダイヤモンドワイヤは、主に単結晶シリコンのスライス加工に使用されておりましたが、近年の技術開発により、多結晶シリコンのスライス加工においても使用されるようになり、今後、更なる使用の拡大が見込まれております。 また、当事業では、自社開発のダイヤモンドワイヤを用いてシリコンインゴットをスライス加工し、太陽電池用シリコンウエハの製造・販売も行っております。シリコンウエハの量産検証を自社で行うことにより、迅速にダイヤモンドワイヤの高度化・細線化といった製品開発に取り組むことが可能であります。こうした取り組みは当事業のダイヤモンドワイヤをつくる技術と、ダイヤモンドワイヤを使う技術を共有することにより可能になるものであり、この業界でも数少ない事業モデルが当事業の特長となっております。 当事業においては、ダイヤモンドワイヤのさらなる細線化を積極的に推進し、世界最低原価での極細線ダイヤモンドワイヤの大量生産を目指しております。 (2) 特殊精密機器事業 当事業は、ダイヤモンドや超硬合金、セラミックスなどの耐摩耗性の高い硬脆材料(*1)を用いた特殊精密部品、工具の開発・製造・販売を行っております。当事業における主要な製品は、自動車部品やベアリング製造用工作機械に用いられるダイヤモンド部品、液晶テレビやスマートフォン、タブレット等の電子機器の製造に欠かせない電子部品実装(*2)用の産業機械に用いられるダイヤモンドノズル(*3)といった部品であります。 当事業では、こうした特殊精密部品・工具に加えて、実装機(マウンター)用ノズル等を洗浄する装置などの開発・製造・販売も行っております。近年では、微細精密加工技術と装置開発技術の複合により、微細な空間で液体や気体を効率的かつ連続的に混合・合成する化学反応用マイクロリアクター(*4)システムの開発・製造・販売も行っております。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
抽出本文
/ 原文長 約494文字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、以下の経営理念のもと、長年培ってきた開発力・技術力を基盤として、優れた品質の製品を安定供給することにより、顧客満足度の向上を図るとともに、取引先・協力会社・地域社会・投資家の皆様方と従業員からの信頼と期待に応えられる企業を目指しております。 〔経営理念〕 努力、活力、創造力 全員営業、全員製造、全員参加の経営をもって、ものづくりのエキスパート集団となり、 夢ある未来を共に育てる。 ① お客様、協力会社との共栄のために ② 従業員とその家族の幸せのために ③ 社会と地球環境への貢献のために (2) 目標とする経営指標 当社グループの主力製品であるダイヤモンドワイヤは、需要の拡大と並行して価格競争の厳しさが増しており、利益率が低下傾向にあります。当社グループは、拡大するダイヤモンドワイヤ市場で一定のシェアを確保することと合わせ、新規事業の創出ならびに既存事業における高付加価値製品の拡販に注力することで事業規模を拡大するとともに、売上高営業利益率10%の継続的な実現を目指してまいります。
対処すべき課題
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/ 原文長 約1578文字
(4) 会社の対処すべき課題 世界的な再生可能エネルギーの導入機運の高まりにより、当社主力製品であるダイヤモンドワイヤの供給先となる太陽電池市場は継続的な成長が見込まれます。一方で、需要が拡大しているダイヤモンドワイヤ市場には、中国メーカーを中心に新規参入、生産能力拡大の動きが顕著に見られ、価格競争が激化しております。 このような状況において、当社グループは、当該市場での確固たるポジションを築くべく、ダイヤモンドワイヤのさらなる細線化と原価低減を強力に推進し、他の追随を許さないコストパフォーマンスに優れた製品の供給に努めます。 また、ダイヤモンドワイヤ事業による業績依存度が高いため、新規事業への取り組みを加速させるとともに、海外マーケットを中心とした特殊精密部品や紡糸ノズル等既存製品の拡販にも注力し、バランスのとれた事業ポートフォリオの構築を目指してまいります。 上記を含め、当社グループの事業基盤拡大に向けた課題への取り組みは以下のとおりであります。 ① 新規事業の創出と研究開発力の強化 当社グループの持続的発展のためには、既存事業への注力のみならず新規事業の創出が必要であると考えております。現在取り組んでいるナノサイズゼオライトやフロー合成関連事業の早期事業化に加え、新たなシーズの事業化や既存製品の高度化を実現するための研究開発力の強化に努めてまいります。 ② 生産技術力の向上 主力製品のダイヤモンドワイヤは、シリコンインゴットの切断用工具としての普及に伴い、多様なスペックの製品を大量に求められるようになってきております。このような製品ニーズの変化に対し、柔軟かつ速やかに対応可能な生産システムの構築が必要となります。また、既存製品群と合わせ当社グループの製品は微細加工技術を伴うため、高い品質水準の製品を求められます。当社グループは柔軟に対応可能な、高精度かつ収益力を高めるために効率性も追求した生産システムの構築を進めてまいります。 ③ 海外営業力の強化 当社グループの売上は海外比率が年々高まっており、中でも中国向け売上の占める割合が高い状況にあります。当社グループの製品は海外マーケットを主戦場とするものが多く、今後もこの傾向が継続するものと考えております。よって、当社グループは売上拡大に向けた海外営業力の強化に努めるとともに、市場調査にも力点を置き、特定の取引先に依存しないバランスのとれた顧客構成の構築に取り組んでまいります。 ④ 必要人材の確保・育成 当社グループの発展のためには、生産、販売、管理等全ての領域において高スキルかつ経験を有した人材の確保が必要であります。当社グループは、高度人材の確保のための継続的な採用活動を行うとともに、熟練技術の継承や多能化を進めるための育成、人事ローテーションも実施してまいります。…
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約2849文字
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この作成においては、経営者による会計方針の選択、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える会計上の見積りを合理的に行わなければなりません。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や状況、真実性、継続性等を勘案し、合理的な基準に基づいた判断を行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、将来生じる実際の結果が見積りと大きく異なる可能性があります。 (2) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、世界経済の回復基調を受け、生産及び輸出が好調に推移するとともに、雇用情勢の継続的な改善や、設備投資、個人消費の持ち直し等により緩やかな成長の動きが見られました。また、米国による保護主義的な政策の推進、欧米政治情勢の不安定化、朝鮮半島情勢の緊迫化等の不安要素が継続して存在したものの、安定した為替相場にも支えられ企業業績は順調に拡大しました。 このような状況下、当社グループの当連結会計年度における売上高は 12,140百万円 (前期比 143.2% 増)、営業利益は 1,570百万円 (前期は 1,653百万円 の営業損失)、経常利益は 1,365百万円 (前期は 1,803百万円 の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,381百万円 (前期は 2,075百万円 の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 前期から大幅に業績が改善した主な要因は、主力事業である電子材料スライス周辺事業におけるダイヤモンドワイヤの需要拡大、一昨年12月に開設した沖縄工場の本格稼働や継続的な設備投資による増産効果及び強力に推進した原価低減策によるものであります。 一方では、期末に近い平成30年2月後半に顕在化したダイヤモンドワイヤ市場の急変により、販売単価が大幅に下落したため、今後はより高付加価値製品の供給量を増やし収益性の確保に努めてまいります。 セグメントの業績は次のとおりであります。 ① 電子材料スライス周辺事業 電子材料スライス周辺事業における売上高は 9,974百万円 (前期比 239.9% 増)、セグメント利益は 1,439百万円 (前期は 1,675百万円 のセグメント損失)となりました。…
セグメント関連
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) (単位:千円) 電子材料 スライス 周辺事業 特殊精密 機器事業 化学繊維用 紡糸ノズル 事業 その他 (注)1 調整額 (注)2 (注)3 合計 売上高 外部顧客への 売上高 2,934,980 645,693 1,411,927 4,992,602 4,992,602 セグメント間 の内部売上高 又は振替高 1,366 2,869 4,235 △ 4,235 2,936,347 648,562 1,411,927 4,996,837 △ 4,235 4,992,602 セグメント利益 又は損失(△) △ 1,675,096 26,094 178,859 △ 200,916 △ 1,671,058 17,669 △ 1,653,389 セグメント資産 (注)4 6,909,093 850,677 2,068,758 209,071 10,037,600 2,157,704 12,195,305 その他の項目 減価償却費 671,581 46,536 78,813 40,327 837,259 △ 209 837,050 減損損失(注)5 83,381 83,381 83,381 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 2,273,068 54,664 103,645 198,413 2,629,792 75,660 2,705,453 (注) 1 その他のセグメント利益又は損失の主なものは、新規事業開発室における研究開発費180,904千円であります。 2 セグメント利益の調整額は、セグメント間の取引の消去によるものであり、これはグループ間の売上取引及び業務委託取引の消去によるものであります。 3 調整額の項目に含めた配賦不能営業費用はありません。 4 資産のうち、調整額の項目に含めた全社資産の主なものは、当社での余資運用資金1,203,686千円及び管理部門に係る資産995,486千円であります。 5 減損損失はのれんの減損によるものです。…
主要な顧客・販売先
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4 GCLグループはSuzhou GCL Photovoltaic Technology Co., Ltd (中国)が主な販売先であります。 5 電子材料スライス周辺事業の主力製品であるダイヤモンドワイヤが、従来の供給市場であった単結晶シリコンウエハ市場に加え、新たに多結晶シリコンウエハ市場で急速に普及が進んだ結果、前年に比べ販売高が大幅に増加しております。 (3) 財政状態 総資産は前連結会計年度末に比べ 5,426百万円 増加し 17,621百万円 となりました。これは、有形固定資産の増加 1,092百万円 、現金及び預金の増加 2,808百万円 、原材料及び貯蔵品の増加 441百万円 、商品及び製品の増加 391百万円 、受取手形及び売掛金の増加 290百万円 等によるものです。 負債は前連結会計年度末に比べ 2,557百万円 増加し 9,738百万円 となりました。これは、リース債務の増加1,367百万円、短期借入金の減少 340百万円 等によるものです。 純資産は前連結会計年度末に比べ 2,868百万円 増加し 7,882百万円 となりました。これは、資本金の増加 738百万円 、資本剰余金の増加 738百万円 、利益剰余金の増加 1,381百万円 等によるものです。 この結果、自己資本比率は 44.7% (前連結会計年度末は 41.1% )となりました。 業容拡大に伴い直接及び間接金融による資金調達を実施した結果、現預金、有利子負債、資本金等がそれぞれ増加し、主力製品であるダイヤモンドワイヤの販売増、沖縄工場の本格稼働等による生産量の増加等により売掛債権、棚卸資産が増加しております。また、主にダイヤモンドワイヤ生産能力拡大を目的とした設備投資により固定資産も増加いたしました。 以上により、資産、負債、純資産いずれの金額においても大幅に増加する結果となりました。 セグメントごとの資産は次のとおりであります。 ① 電子材料スライス周辺事業 電子材料スライス周辺事業におけるセグメント資産は9,161百万円となり、前連結会計年度末から2,252百万円増加しております。 これは、ダイヤモンドワイヤの販売及び生産増による売掛金、棚卸資産の増加、また、ダイヤモンドワイヤ生産能力増強による有形固定資産の増加が主な要因となります。 ② 特殊精密機器事業 特殊精密機器事業におけるセグメント資産は869百万円となり、前連結会計年度末から19百万円増加しております。 販売増に伴い売掛債権が増加したものの、固定資産の償却が進んだ結果、前期に比べ微増となりました。 ③ 化学繊維用紡糸ノズル事業 化学繊維用紡糸ノズル事業におけるセグメント資産は2,374百万円となり、前連結会計年度末から305百万円増加しております。…