事業の内容
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/ 原文長 約7453文字
3【事業の内容】 1.事業環境 (1)抗体医薬品市場 バイオ医薬品は、遺伝子組換え技術等のバイオテクノロジーにより創出された医薬品であり、1980年代から実用化されています。その後、抗体作製技術等の技術革新により、分子量が大きく、構造が複雑な抗体医薬品の創出が可能となり、新たな治療手段として、その有用性の高さが臨床的に示されています。 Evaluate Pharma ® の「Evaluate World Preview 2017,Outlook to 2022」によりますと、バイオ医薬品の売上高は、2016年には約2,020億ドルに達しており、2020年には約3,200億ドルに達し、医薬品の総売上高に占める割合はほぼ30%に達すると予測されております。売上高上位100位以内の医薬品を見れば、バイオ医薬品の占める割合は2016年には40%を超えており、2020年には52%に達するとも予測されており、バイオ医薬品の売上の増加は今後もしばらく継続するものと見込まれております。 <世界の医薬品総売上高とバイオ医薬品の占有率>(出典:Evaluate World Preview 2017のデータを基に当社で作成) バイオ医薬の牽引役である抗体医薬においては、2017年に国内で新たに5品目が承認されました。特に、オプジーボに代表される抗体の特徴を活かして創出された免疫チェックポイント阻害剤(*)と呼ばれる新しい免疫療法ががん治療の分野で注目されております。さらに、抗体の創出・改変・修飾などに関する技術は多方面で発展が認められており、抗体に強力な抗がん剤を結合させた抗体薬物複合体が進化したり、がん細胞などに発現する二種類の抗原に結合できるように改変されたバイスペシフィック抗体(*)が創出されるなど、抗体を基盤とした創薬が一層活性化してきております。このような状況から、抗体医薬品の市場は今後も拡大傾向にあると推測されます。 (2)抗体医薬品とは何か ヒトには、体内に侵入した細菌やウイルス等のタンパク質を異物(抗原)として認識し、その異物を攻撃、排除するために、体内で抗体を作って身体を守る防御システム(抗原抗体反応)が備わっています。こうして得られた抗体は、特定の抗原にのみ結合する性質を持っており、正常な細胞とがん細胞を見分けたり、病気の原因となるタンパク質の機能を抑えたりすることができます。この特徴を医薬品に活かしたものが抗体医薬品です。従来の抗がん剤等では、正常な細胞にも作用することで副作用を引き起こすこともありますが、抗体医薬品は、疾患に関連する細胞に特異的に発現が認められる抗原をピンポイントで狙い撃ちするため、高い治療効果と安全性が期待されております。 <抗原抗体反応> (3)抗体医薬品が使われている主な疾患 抗体医薬品は、様々な疾患の治療に使われています。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約2240文字
3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は創業以来、当社独自の抗体作製技術であるADLib ® システムの研究開発や技術導出に向けた取り組みを行ってまいりました。また、技術開発と並行して抗体作製および抗体の薬効評価や物性評価等に関する知見・ノウハウも蓄積することで抗体創薬に関する技術力を向上してまいりました。 今後は、当社が有する様々な抗体作製技術(当社独自技術のADLib ® システム、ハイブリドーマ法、マウスやニワトリを用いたB Cell cloning、TC社のヒト抗体産生マウス/ラットを利用した作製法など)やこれまでの製薬企業等との協業を通じて培ってきた抗体創薬に関わる周辺の技術力を活かし、ADLib ® システムの技術導出に依存したビジネスモデルから、アンメットニーズに対する創薬開発に注力する経営を進めてまいります。 複数の抗体作製技術を用いることでリード抗体取得の可能性を高め、有効な治療法がない重篤な疾患や、薬剤による治療満足度が低い疾患を中心に「医療のアンメットニーズに創薬の光を」あてる研究開発を強く推進し、人類の健康に貢献をしてまいります。 (2)目標とする経営指標 創薬事業においては、リード抗体作製に関わる技術導入や共同研究提携等のアライアンスを推進することで、創薬力を高めてまいります。また、パイプライン数の拡充・導入に向けては、複数の抗体作製技術を用いて、アンメットニーズに対する創薬開発に有用な抗体作製実績を積み重ねるとともにシーズ(*)の導入にも努めてまいります。パイプラインの収益性や導出可能性の向上に向けては、前臨床試験段階のみならず初期臨床開発までの実施を検討します。 創薬支援事業においては、抗体作製およびタンパク質・抗体の発現精製等の委受託業務を継続的に実施し、収益基盤の安定化を目指します。その上で、当社の抗体開発研究における経験と実績を活かしてクライアントの期待を上回る成果を提供して包括契約の締結を目指します。 (3)経営環境 「第1 企業の概況 3 事業の内容 1.事業環境」に記載しております。 (4)中長期的な会社の経営戦略 当社の中長期的な事業シナリオは次のとおりです。 ① 治療用リード抗体の継続的な創出 アカデミアやバイオベンチャー等との共同研究を軸に、当社の抗体作製技術を用いてアンメットニーズに対するリード抗体を継続的に創出し、製薬企業等へ早期に導出することを目指します。 ② 開発候補品の継続的な保持 当社が手掛けるような医薬品の研究開発事業は通常、開発期間が長く相当程度の開発中止リスクが伴うため、安定的な成長にはステージの異なる複数のパイプラインの確保が必要となります。…
対処すべき課題
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/ 原文長 約2240文字
3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は創業以来、当社独自の抗体作製技術であるADLib ® システムの研究開発や技術導出に向けた取り組みを行ってまいりました。また、技術開発と並行して抗体作製および抗体の薬効評価や物性評価等に関する知見・ノウハウも蓄積することで抗体創薬に関する技術力を向上してまいりました。 今後は、当社が有する様々な抗体作製技術(当社独自技術のADLib ® システム、ハイブリドーマ法、マウスやニワトリを用いたB Cell cloning、TC社のヒト抗体産生マウス/ラットを利用した作製法など)やこれまでの製薬企業等との協業を通じて培ってきた抗体創薬に関わる周辺の技術力を活かし、ADLib ® システムの技術導出に依存したビジネスモデルから、アンメットニーズに対する創薬開発に注力する経営を進めてまいります。 複数の抗体作製技術を用いることでリード抗体取得の可能性を高め、有効な治療法がない重篤な疾患や、薬剤による治療満足度が低い疾患を中心に「医療のアンメットニーズに創薬の光を」あてる研究開発を強く推進し、人類の健康に貢献をしてまいります。 (2)目標とする経営指標 創薬事業においては、リード抗体作製に関わる技術導入や共同研究提携等のアライアンスを推進することで、創薬力を高めてまいります。また、パイプライン数の拡充・導入に向けては、複数の抗体作製技術を用いて、アンメットニーズに対する創薬開発に有用な抗体作製実績を積み重ねるとともにシーズ(*)の導入にも努めてまいります。パイプラインの収益性や導出可能性の向上に向けては、前臨床試験段階のみならず初期臨床開発までの実施を検討します。 創薬支援事業においては、抗体作製およびタンパク質・抗体の発現精製等の委受託業務を継続的に実施し、収益基盤の安定化を目指します。その上で、当社の抗体開発研究における経験と実績を活かしてクライアントの期待を上回る成果を提供して包括契約の締結を目指します。 (3)経営環境 「第1 企業の概況 3 事業の内容 1.事業環境」に記載しております。 (4)中長期的な会社の経営戦略 当社の中長期的な事業シナリオは次のとおりです。 ① 治療用リード抗体の継続的な創出 アカデミアやバイオベンチャー等との共同研究を軸に、当社の抗体作製技術を用いてアンメットニーズに対するリード抗体を継続的に創出し、製薬企業等へ早期に導出することを目指します。 ② 開発候補品の継続的な保持 当社が手掛けるような医薬品の研究開発事業は通常、開発期間が長く相当程度の開発中止リスクが伴うため、安定的な成長にはステージの異なる複数のパイプラインの確保が必要となります。…
セグメント関連
抽出本文
/ 原文長 約1140文字
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報 前事業年度(自 平成28年1月1日 至 平成28年12月31日) (単位:千円) 報告セグメント 合計 調整額 (注1) 財務諸表計上額(注2) 創薬事業 創薬支援事業 売上高 外部顧客への売上高 27,414 224,800 252,215 252,215 セグメント間の内部売上高又は振替高 27,414 224,800 252,215 252,215 セグメント利益 20,184 94,232 114,417 △ 1,156,774 △ 1,042,357 セグメント資産 4,789,153 4,789,153 その他の項目 減損損失 321,466 321,466 (注)1.調整額は以下のとおりです。 (1)セグメント利益の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない研究開発費、研究部門以外で発生する販売費及び一般管理費であります。 (2)セグメント資産は、当社の事業が創薬基盤技術であるADLib ® システムを含む複数の抗体作製技術をベースとして、全ての資産が一体となってキャッシュ・フローを生成していることから、各報告セグメントへの配分を行っておりません。従って、調整額には貸借対照表の資産合計金額及び損益計算書の減損損失金額を記載しております。 2.セグメント利益は損益計算書の営業損失と調整しております。 当事業年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日) (単位:千円) 報告セグメント 合計 調整額 (注1) 財務諸表計上額(注2) 創薬事業 創薬支援事業 売上高 外部顧客への売上高 59,561 200,334 259,895 259,895 セグメント間の内部売上高又は振替高 59,561 200,334 259,895 259,895 セグメント利益 57,006 117,407 174,414 △ 1,062,282 △ 887,868 セグメント資産 4,419,465 4,419,465 その他の項目 減損損失 (注)1.調整額は以下のとおりです。 (1)セグメント利益の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない研究開発費、研究部門以外で発生する販売費及び一般管理費であります。 (2)セグメント資産は、当社の事業が創薬基盤技術であるADLib ® システムを含む複数の抗体作製技術をベースとして、全ての資産が一体となってキャッシュ・フローを生成していることから、各報告セグメントへの配分を行っておりません。従って、調整額には貸借対照表の資産合計金額を記載しております。 2.セグメント利益は損益計算書の営業損失と調整しております。