事業の内容
抽出本文
/ 原文長 約1161文字
3【事業の内容】 当企業集団は、連結財務諸表提出会社(以下、「当社」という。)、子会社15社及び親会社の子会社2社により構成されており、主な事業内容と企業集団を構成する各会社の当該事業に係る位置づけの概要は次のとおりであります。 医薬品事業18社 国内事業:当社が製造した医薬品を、全国の特約店を通じて販売しております。 製造については、一部医薬品の原材料をエフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド[本社:スイス]から購入しております。また、中外製薬工業㈱及びジェネンテック・インコーポレーテッド[本社:米国]に医薬品の製造を委託しております。 研究業務については、㈱中外医科学研究所に医薬品の研究業務の一部を委託しており、また同社に研究用施設等の管理業務を委託しております。 開発業務については、㈱中外臨床研究センターに臨床開発業務の一部を委託しております。 また、中外製薬ビジネスソリューション㈱は当社の事務処理業務を請け負っております。 海外事業:欧州では、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドが販売統轄会社として位置づけられております。 エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドが当社一部製品を輸入し販売しております。 欧州において、中外ファーマ・ヨーロッパ・ロジスティクス・エスエーエスが当社製品を輸入し販売しております。中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド及び中外ファーマ・ユー・ケー・リミテッドが英国における販売活動を、中外ファーマ・フランス・エスエーエスがフランスにおける販売活動を、中外ファーマ・ジャーマニー・ジーエムビーエイチがドイツにおける販売活動を行っております。 台湾において、台湾中外製薬股份有限公司が医薬品の販売を行っております。 中国においては、日健中外製薬有限公司が医薬品の販売を行い、医薬品学術情報を提供しております。また、泰州日健中外製薬工業有限公司が医薬品の生産を行っております。 海外での研究開発活動は、中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド(米国)、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド(英国)、日健中外科技(北京)有限公司(中国)及び台湾中外製薬股份有限公司(台湾)が医薬品の開発・申請業務を、中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド(シンガポール)が医薬品の研究を行っております。 企業集団の関係概要図は次のとおりであります。 2021年12月31日現在 ・子会社のうち、上場している会社はありません。 ・2021年1月に㈱シービーエスと、㈱メディカルカルチュアを、前者を存続会社として統合し、統合後の商号を中外製薬ビジネスソリューション㈱に変更しています。 ・2022年4月に日健中外科技(北京)有限公司と日健中外製薬有限公司を統合する予定です。
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約6326文字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、世界有数の製薬企業であるロシュとの戦略的アライアンスのもと、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」ことをMission(存在意義)とし、「患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」となることをEnvisioned Future(目指す姿)に掲げ、社会とともに発展することを経営の基本方針としています。 その実践にあたっては、当社グループのCore Values(価値観)である、「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」に沿った事業活動を行っています。 この基本方針のもと、革新的な創薬を柱とするイノベーションに集中し、一人ひとりの患者さんにとって最適な医療の提供による社会課題の解決を目指すとともに、持続的な企業価値拡大を図ります。 このように、社会と自社が共に発展するための共有価値を創造する上で、重点的に取り組むべき事項を重要課題(マテリアリティ)として策定しています。Envisioned Future(目指す姿)でも掲げる「持続可能な医療」を始め、ESGやSDGsに代表される社会課題に積極的に取り組んでまいります。こうした活動は、社会全体の持続性向上に寄与するとともに、当社グループの長期的な発展を支える基盤になると確信しています。 (2)目標とする経営指標 当社グループはイノベーションの創出による企業価値の向上を重視し、革新的な新薬の創出に優先的に経営資源の配分を行っています。長期にわたる投資効率の指標としてCore ROICを重点的に管理するとともに、短中期的にも安定的な利益成長を達成できるよう、機動的で柔軟な事業運営に努めています。そして、個別の開発テーマ等の投資判断におきましては、資本コストを踏まえた投資価値評価を行い、収益性と効率性を重視した意思決定を行っています。 このような方針のもと、近年では、当社の収益構造が大きく変貌を遂げ、収益面ではイノベーティブな自社開発品がもたらす割合が大きくなりました。そして、その収益の源泉は世界各国の市場へと広がり、これまで以上に海外市場の動向に収益が影響を受けるようになりました。また、外部環境においては、ヘルスケア産業におけるデジタル化、創薬技術の進化、医療財源の問題、企業結合や提携の活発化など競争環境が大きく変化しています。 このような変化の激しい事業環境を背景に、2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030」(後述)を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」という目標を掲げました。…
対処すべき課題
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/ 原文長 約6326文字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、世界有数の製薬企業であるロシュとの戦略的アライアンスのもと、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」ことをMission(存在意義)とし、「患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」となることをEnvisioned Future(目指す姿)に掲げ、社会とともに発展することを経営の基本方針としています。 その実践にあたっては、当社グループのCore Values(価値観)である、「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」に沿った事業活動を行っています。 この基本方針のもと、革新的な創薬を柱とするイノベーションに集中し、一人ひとりの患者さんにとって最適な医療の提供による社会課題の解決を目指すとともに、持続的な企業価値拡大を図ります。 このように、社会と自社が共に発展するための共有価値を創造する上で、重点的に取り組むべき事項を重要課題(マテリアリティ)として策定しています。Envisioned Future(目指す姿)でも掲げる「持続可能な医療」を始め、ESGやSDGsに代表される社会課題に積極的に取り組んでまいります。こうした活動は、社会全体の持続性向上に寄与するとともに、当社グループの長期的な発展を支える基盤になると確信しています。 (2)目標とする経営指標 当社グループはイノベーションの創出による企業価値の向上を重視し、革新的な新薬の創出に優先的に経営資源の配分を行っています。長期にわたる投資効率の指標としてCore ROICを重点的に管理するとともに、短中期的にも安定的な利益成長を達成できるよう、機動的で柔軟な事業運営に努めています。そして、個別の開発テーマ等の投資判断におきましては、資本コストを踏まえた投資価値評価を行い、収益性と効率性を重視した意思決定を行っています。 このような方針のもと、近年では、当社の収益構造が大きく変貌を遂げ、収益面ではイノベーティブな自社開発品がもたらす割合が大きくなりました。そして、その収益の源泉は世界各国の市場へと広がり、これまで以上に海外市場の動向に収益が影響を受けるようになりました。また、外部環境においては、ヘルスケア産業におけるデジタル化、創薬技術の進化、医療財源の問題、企業結合や提携の活発化など競争環境が大きく変化しています。 このような変化の激しい事業環境を背景に、2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030」(後述)を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」という目標を掲げました。…
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約9129文字
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 (単位:億円) 2021年 12月期実績 2020年 12月期実績 前年同期比 連結損益(Core実績) 売上収益 9,998 7,869 +27.1 製商品売上高 8,028 6,333 +26.8 ロイヤルティ等収入及び その他の営業収入 1,969 1,536 +28.2 売上原価 △3,355 △2,723 +23.2 売上総利益 6,643 5,147 +29.1 販売費 △758 △715 +6.0 研究開発費 △1,298 △1,135 +14.4 一般管理費等 △246 △217 +13.4 営業利益 4,341 3,079 +41.0 当期利益 3,115 2,194 +42.0 連結損益(IFRS実績) 売上収益 9,998 7,869 +27.1 営業利益 4,219 3,012 +40.1 当期利益 3,030 2,147 +41.1 Core EPS(円) 189.35 133.39 +42.0 Core 配当性向(%) 40.1 41.2 (注)当社は2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定してCore EPSを算定しております。 <連結損益の概要(IFRSベース)> 当連結会計年度の売上収益は 9,998億円 (前年同期比 27.1%増 )、営業利益は 4,219億円 (同 40.1%増 )、当期利益は 3,030億円 (同 41.1%増 )となりました。これらには当社が管理する経常的業績(Coreベース)から除外している無形資産の償却費22億円、無形資産の減損損失45億円及び事業所再編費用等55億円が含まれています。 <連結損益の概要(Coreベース)> 当連結会計年度の売上収益は、製商品売上高、ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入ともに大幅に伸長し、 9,998億円 (前年同期比 27.1%増 )となりました。 売上収益のうち、製商品売上高は 8,028億円 (同 26.8%増 )となりました。国内製商品売上高は、薬価改定や後発品の影響を受けたものの、主力品のテセントリク、ヘムライブラ、カドサイラ、アクテムラの好調な推移や、新製品のエンスプリング、ポライビー等の順調な市場浸透に加え、ロナプリーブの政府納入により、前年比で大幅に増加しました。海外製商品売上高は、ロシュ向けのアクテムラ輸出が大きく減少しましたが、ヘムライブラ輸出が大幅に増加したため、前年を大きく上回りました。…
セグメント関連
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/ 原文長 約39382文字
2.セグメント情報 当社グループは、単一の医薬品事業に従事し、複数の事業セグメントを有しておりません。当社グループの医薬品事業は、新規の医療用医薬品の研究、開発、製造、販売活動から成り立っております。これらの機能的な活動は事業として統合した運営管理を行っております。 売上収益 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日 ) 製商品売上高 ロイヤルティ等 収入及び その他の営業収入 製商品売上高 ロイヤルティ等 収入及び その他の営業収入 日本 518,948 3,449 409,106 9,852 海外 283,888 193,473 224,209 143,779 うちスイス 261,734 188,483 205,180 142,403 合計 802,836 196,922 633,314 153,631 主要顧客に関する情報 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日 ) エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・ リミテッド 450,217 347,583 アルフレッサ株式会社 104,690 105,066 3.収益 収益の分解 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日 ) 顧客との 契約から 生じる収益 その他の 源泉から 生じる収益 合計 顧客との 契約から 生じる収益 その他の 源泉から 生じる収益 合計 製商品売上高 813,247 △10,410 802,836 638,354 △5,039 633,314 日本 518,948 518,948 409,106 409,106 海外 294,298 △10,410 283,888 229,248 △5,039 224,209 ロイヤルティ等収入 及びその他の営業収入 175,922 21,000 196,922 140,732 12,900 153,631 ロイヤルティ及び プロフィットシェア 収入 166,168 21,000 187,168 116,678 12,881 129,559 その他の営業収入 9,754 9,754 24,053 19 24,072 その他の源泉から生じる収益は、相手先が顧客とはみなされない場合の協同パートナーとの利益分配契約からの収入及びヘッジ利得または損失から生じております。…