事業の内容
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3 【事業の内容】 1.当社グループの事業概要について (1) 当社グループの概要 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社免疫生物研究所(当社)及び連結子会社2社、関連会社2社(持分法適用会社)で構成されております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 ① 診断・試薬事業 主要な製品およびサービスは、研究用関連では、主に抗体を基盤とした研究用試薬販売及び試薬関連受託サービスを行っております。また、医薬用関連では、医薬シーズライセンス事業及び体外診断用医薬品原料の製造・販売を行っております。 ・・・株式会社免疫生物研究所 ・・・株式会社AI Bio(持分法適用会社) ② 遺伝子組換えカイコ事業 カイコの繭中に目的タンパク質を効率よく大量生産できる技術による受託サービスや化粧品原料の販売、さらに診断薬、医薬品への実用化を目指し、製薬企業等との共同研究を推進しております。 ・・・株式会社免疫生物研究所 ・・・株式会社CURED(持分法適用会社) ③ 検査事業 主にLipoSEARCH Ⓡ を中核事業とし、臨床研究、基礎研究、動物医療及び自由診療領域でのリポタンパク質プロファイリング詳細解析サービスを提供しております。 藤岡研究所内に、登録衛生検査所「IBL解析センター」を開設し、IBL独自のELISA測定キットを用いた研究検査の受託測定を開始しております。さらに、大手検査会社と提携したことにより、検査受託を安定的に、かつ、拡大してまいります。 ・・・株式会社免疫生物研究所 ・・・株式会社スカイライト・バイオテック(連結子会社) ④ 化粧品関連事業 化粧品原料「ネオシルク Ⓡ -ヒト型コラーゲンⅠ」を配合した化粧品の製品開発、販売が主な事業となっております。 ・・・株式会社ネオシルク化粧品(連結子会社) 当社グループの事業内容を図示すると以下のようになります。 2.当社グループの事業セグメントについて (1) 診断・試薬事業 診断・試薬事業は、研究用関連と医薬用関連から構成されております。その各々の事業内容は次のとおりであります。 ① 研究用関連 研究用関連は、研究用試薬販売及び試薬関連受託サービスから構成されております。研究用試薬販売は、抗体関連試薬販売及びその他の試薬販売に分類されます。抗体関連試薬販売では、EIA測定キット及び抗体を販売しております。また、その他の試薬販売では、合成ペプチドその他を販売しております。 ・ 抗体関連試薬販売 主に抗体を基盤にした研究用試薬を販売しており、当事業の主力製品であります。抗体関連試薬は、抗原の定性及び定量、単離・精製など幅広く利用されており、現在では生命科学の研究に欠かせないツールとなっております。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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(3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループのセグメント別中長期経営戦略は、次のとおりであります。 ・ 試薬・診断事業 研究用関連においては、積極的に海外プロモーションを実施するとともに、信頼出来る海外パートナーを獲得し、自社ブランドの抗体製品やキット製品の海外での販売ネットワークの拡大を目指してまいります。 医薬用関連については、診断・試薬事業のさらなる基盤強化を図ることを目的に、新規体外診断用医薬品の開発や衛生検査所において、自社で開発した抗体を研究用試薬に留めることなく、診断薬や医薬品としての有用性を検証し、有用性が高いシーズについては自社での診断薬開発に着手してまいります。また、グローバルパートナーとの連携を強化し、広く世界で使用される診断薬製品の上市を目指してまいります。 ・ 遺伝子組換えカイコ事業 当 事業においては、カイコの繭中に目的タンパク質を効率よく大量生産できる技術を改善・改良し、診断薬や化粧品原料への利用を拡大します。さらに医薬品への実用化を目指し、今まで蓄積したデータや経験を基に組換えタンパク質の生産コストを1/10程度にする基礎研究を行い、今後も開発型ベンチャー企業として新しい医薬品シーズの研究開発を継続して実施してまいります。 ・ 検査事業 当事業の主な検査領域は、生活習慣病関連であり、そのユニークな技術を利用した詳細な検査に対する需要は、国内にとどまらず、海外においても今後も増加するものと予想されます。当事業は、現在、株式会社スカイライト・バイオテックの秋田ラボにおいて検査業務を行っておりますが、海外展開を視野に入れ、検査業務自体の海外導出を図ってまいります。また、IBL藤岡研究所内に開設した登録衛生検査所「IBL解析センター」では、大手検査会社との提携により、IBL独自のELISA測定キットを用いた研究検査、及びLipoSEARCHをベースにしたHPLC測定項目の受託測定を実施しており、今後も検査数の増大を目指してまいります。また、このHPLC測定項目を生かして、健康診断などの自由診療領域、さらに、ペット領域への拡大展開を推進してまいります。 ・ 化粧品関連事業 当事業は、遺伝子組換えカイコ事業により開発された化粧品原料「ネオシルク Ⓡ -ヒト型コラーゲンI」をはじめ、「ネオシルク Ⓡ -ヒト型コラーゲンⅢ」の販売が開始され、それらを使用した化粧品の製品開発、販売が主な事業となっております。製品開発におきましては、動物由来原料を一切使用しない「今までにない安心・安全を提供し、消費者の皆様が満足できる化粧品」をモットーに基礎化粧品をはじめ、消費者の皆様の要望される化粧品の開発を順次進めてまいります。…
対処すべき課題
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(5) 会社の対処すべき課題 ・ 研究開発の重点投資 当社グループは、治療用医薬品及び診断用医薬品のさらなるパイプラインの充実が、事業の安定化のためには必要となります。そのため、資源投入の集中と研究開発の効率化を図り、また、現行の共同研究先である大学などに加え、優秀な人材を採用し、研究開発のスピードアップを図ってまいります。さらに、海外企業が保有する有用なシーズの発掘も積極的に行ってまいります。 ・ 体外診断用医薬品への取り組み 診断・試薬事業の領域は、非常に流動的であり、競争が激しいグローバル社会において、安定した収益を生み出すことが困難な領域となっております。安定した収益を生み出すためには、体外診断用医薬品の領域の製品化が必要であると認識し、体外診断用医薬品の研究開発に注力してまいります。 ・ 遺伝子組換えカイコ事業への取り組み カイコの繭中に目的タンパク質を産生する生産技術は、現在の生産方法に比較して製造コストを低減させることが可能です。短期的には、研究用試薬・体外診断用医薬品にて使用する抗体をはじめとした目的タンパク質の置換え利用や化粧品原料等への産業利用を推進し、具体的な生産受注を目指してまいります。今後の課題として、遺伝子組換えカイコの繭により産生されるフィブリノゲンや抗HIV抗体を開発し、医薬品原料の生産を目指し研究開発を行なってまいりましたが、いずれも生産コストの問題等により生産を断念することになりました。当社は、生産コストの問題を解決することは、今後の遺伝子組換えカイコ事業最大の挑戦と捉え、ひとつの繭から獲得できる抗体やタンパク質の生産コストを1/10程度にするための基礎研究に集中してまいります。 ・ 化粧品関連事業における中国向け販売の取り組み 中国市場においては、中国における商標登録問題が解決し、既存代理店ルートでの販売再開及び新規販売ルートによる販路拡大を進めております。 また、欧州市場においては、欧州現地代理人が販売活動を行っており、通信販売会社「PolyNeo GmbH」を設立し、売上高の増加を目指しております。 なお、国内市場におきましては、遺伝子組換えカイコ事業が開発した、化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅢ」を使用した高級化粧品の開発に取り組み、幅広いユーザーに提供できる製品を開発してまいります。 ・ 人材の確保及び教育 当社グループは、各事業に精通した研究員及びプロジェクトを推進できる人材の確保が必要不可欠と考えており、研究開発の効率を上げるため、ハード面とソフト面の両面から研究開発に適した環境作りを行い、企業価値の最大化を目指してまいります。 研究開発型企業である当社グループにおいては、自由な発想が生み出される柔軟な組織がふさわしいと考えております。…
経営成績・財政状態の概況
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3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大により社会経済に大きな影響を及ぼす中、欧米が先行し日本国内でもワクチン接種が開始され、社会経済の回復の加速が見込まれておりました。しかしながら、変異ウィルス拡大により感染再拡大に拍車をかけ予断を許さない状況にあります。また当社グループが属する医薬品業界は、国内においては継続的な医療費抑制策の推進などの影響を受け、一層厳しい環境下で推移しました。 こうした状況のもと、当社グループの業績につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも当社グループ独自の技術を活用した製品群が販売を伸ばし、すべての事業において、前年の業績を上回ることが出来ました。その結果、連結売上高は、602,749千円(前年同期比4.5%増)となりました。営業利益につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を踏まえ、国内外の出張を抑制したことによる営業諸経費が減少したことや遺伝子組換えカイコ事業における抗体の製造方法の変更(2020年8月6日公表「抗HIV抗体の製造方法の変更および資金使途変更に関するお知らせ」参照)に伴い研究開発費が減少したこと等により販売費及び一般管理費が減少いたしました。その結果、営業損失は240,984千円(前年同期は595,359千円の営業損失)となりました。また営業外損益につきましては、持分法による投資損失90,944千円を計上した一方、為替差益4,849千円を計上したことにより、経常損失は310,511千円(前年同期は678,762千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は318,827千円(前年同期は668,125千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 <診断・試薬事業> 研究用試薬関連の売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、当社が保有する主力のEIAキット・抗体によるCRO向けの大型プロジェクトが減少し、大幅に前年を下回りました。一方、試薬受託サービスの売上高は、特定の大学や製薬企業等からの受託需要が増加し、大幅に前年を上回りました。 また、医薬用関連の売上高は、主力である動物用体外診断用医薬品の牛海綿状脳症測定キット(BSEキット)の販売が順調に推移し、前年を大幅に上回ることが出来ました。 以上により、診断・試薬事業の売上高は、主力のEIAキット・抗体の売上が前年より減少したものの受託サービスや医薬用関連の売上が前年を上回った事により、前年に比べ増加しております。なお、四半期ごとに売上高は増加しており、売上改善の兆しが見られました。…
セグメント関連
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日 ) (単位:千円) 報告セグメント 調整額 (注)2 連結 財務諸表 計上額 診断・試薬 事業 遺伝子組換え カイコ事業 検査事業 化粧品関連 事業 合計 売上高 外部顧客への売上高 468,614 25,245 69,959 12,873 576,692 576,692 セグメント間の 内部売上高又は振替高 2,588 1,677 4,266 △ 4,266 471,203 25,245 71,636 12,873 580,958 △ 4,266 576,692 セグメント利益又は損失(△) △ 124,457 △ 391,891 △ 26,227 △ 53,741 △ 596,319 960 △ 595,359 セグメント資産 1,486,688 769,223 60,806 56,270 2,372,989 2,372,989 セグメント負債 313,907 60,943 7,742 41,939 424,532 424,532 その他の項目 減価償却費 有形固定資産及び無形 固定資産の増加額 (注)1. セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。 2. セグメント損失の調整額960千円には、セグメント間取引消去960千円が含まれております。 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 ) (単位:千円) 報告セグメント 調整額 (注)2 連結 財務諸表 計上額 診断・試薬 事業 遺伝子組換え カイコ事業 検査事業 化粧品関連 事業 合計 売上高 外部顧客への売上高 482,244 29,797 76,560 14,146 602,749 602,749 セグメント間の 内部売上高又は振替高 11,854 4,902 16,757 △ 16,757 494,099 29,797 81,462 14,146 619,506 △ 16,757 602,749 セグメント利益又は損失(△) 23,434 △ 234,514 △ 17,043 △ 13,820 △ 241,944 960 △ 240,984 セグメント資産 1,046,207 638,887 97,917 55,026 1,838,038 1,838,038 セグメント負債 91,407 22,081 49,397 45,870 208,756 208,756 その他の項目 減価償却費 有形固定資産及び無形 固定資産の増加額 13,431 22 13,460 13,460 (注)1. セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。 2.…
主要な顧客・販売先
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3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前連結会計年度 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日 至 2020年3月31日 ) 至 2021年3月31日 ) 販売高(千円) 割合(%) 販売高(千円) 割合(%) ㈱ニッピ 41,514 7.2 89,918 14.9 岩井化学薬品㈱ 54,534 9.5 65,922 10.9 (注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の分析 当社グループは診断・試薬事業、遺伝子組換えカイコ事業、検査事業及び化粧品関連事業により構成されており、当連結会計年度の当社グループの業績の分析につきましては、次のとおりであります。 診断・試薬事業は、当社の創業以来の基幹事業であり、製薬企業や医療関係の大学研究所等に対し、研究用試薬や体外診断用医薬品等の製造販売や抗体関連の受託サービス、さらに、医薬品原料のシーズ開発を行っており、その技術力については顧客からの信頼をいただいております。しかしながら、当社の事業基盤である研究用試薬や受託サービスを展開している国内市場は、その規模に比して競合他社が多数存在し、将来的な収益の伸張に限界があり、また、研究者のテーマにより需要が不安定な要素があります。さらに、体外診断用医薬品や医薬品原料シーズの開発は、資金と時間がかかることが想定されます。そのような状況のなか、世界的なコロナ感染症拡大の影響により、コロナ感染症関連の項目を除く研究開発が停滞し、主力のEIAキットや抗体の販売は、前年比で大きく減少となっております。しかしながら、当事業の独自の技術による試薬受託サービスやコロナ感染症に大きな影響を受けない動物用体外診断用医薬品の牛海綿状脳症測定キット(BSEキット)の販売が増加いたしました。この結果、売上高は、494,099千円、営業利益は23,434千円となっております。 遺伝子組換えカイコ事業につきましては、遺伝子組換えカイコにより生産された抗体においては、非特異反応が低いことや動物愛護の対象とならないことなどから、数年前から大手診断薬メーカーで使用する診断薬原料として採用されており、今後は販路拡大により製造数の増加が見込まれております。…