事業の内容
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/ 原文長 約2061文字
3 【事業の内容】 当社グループは、株式会社ダイセル(当社)および子会社58社、関連会社11社より構成されております。 当社グループが営んでいる主な事業内容は、メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの各領域における製品その他の製造・販売であり、当該事業に係る当社および子会社、関連会社の位置付けは次のとおりであります。 メディカル・ヘルスケア事業: 当社が、健康食品、光学異性体分離カラムなどを製造・販売しております。 連結子会社Chiral Technologies, Inc.、Chiral Technologies Europe S.A.S.、Daicel Chiral Technologies (China) Co., Ltd.、Daicel Chiral Technologies (India) Pvt. Ltd.が、光学異性体分離カラムを販売するとともに、同事業に関する技術サービスを行っております。 上記の他7社が当事業部門に携わっております。 スマート事業: 当社が、カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物、電子材料向け機能品、高機能フィルムなどを製造・販売しております。 連結子会社大日ケミカル㈱が、各種化学薬品を製造・販売しております。また、同社は当社よりカプロラクトン モノマーなどの供給を受けるとともに、当社にポリカプロラクトンなどを供給しております。 連結子会社ダイセルビヨンド㈱が、高機能フィルムを製造・加工しております。 連結子会社Daicel ChemTech, Inc.、Daicel (Asia) Pte. Ltd.、Daicel (Europa) GmbHが当社の供給製品を海外において販売しております。 上記の他3社が当事業部門に携わっております。 セイフティ事業: 連結子会社ダイセル・セイフティ・システムズ㈱が、自動車エアバッグ用インフレータを製造し、当社が販売しております。 連結子会社Daicel Safety Systems Americas, Inc.、Daicel Safety Systems(Thailand)Co., Ltd.が、自動車エアバッグ用インフレータ、インフレータ用イニシエータを製造・販売しております。 連結子会社Daicel Safety Systems Europe Sp. z o. o.、Daicel Safety Systems(Jiangsu) Co., Ltd.、Daicel Safety Systems India Pvt. Ltd.が、自動車エアバッグ用インフレータを製造・販売しております。 上記の他4社が当事業部門に携わっております。 マテリアル事業: 当社が、アセテート・トウ、酢酸セルロース、酢酸誘導体、化粧品原料などを製造・販売しております。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約3051文字
(2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 当社グループが変わらず大切にする思いとともに、今後大胆に変えなければならないことを、2020年度を開始年度とする長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』および中期戦略『Accelerate 2025』で明確にいたしました。2026年度には、これまでの基本戦略を踏襲しつつ『Accelerate 2025』での成果と残された課題、さまざまな社会的変化の影響を含む経営環境を踏まえ、新中期戦略『Accelerate 2030』を策定しております。 ① 長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』の概要 注力するドメイン サステナブル経営方針の具現化に向け、以下の4つのトリガーと注力する市場で価値を提供し、人々の幸せの実現と、当社グループの持続的な成長を目指します。 4つのトリガー 注力する市場 健康(ヘルスケア・ライフサイエンス) コスメ・健康食品・メディカル 安全・安心(セイフティ) モビリティ・インダストリー 便利・快適(スマート) ディスプレイ・IC/半導体 環境 水処理・生分解性樹脂 長期ビジョン実現への道のり Operation-I(原ダイセル)では自社の現状の事業に加え、注力するドメインを含めた領域で、事業構造の転換とアセットライト化(徹底したコストダウン)を進めます。 Operation-Ⅱ(新ダイセル)では、既存事業の周辺領域でのM&Aや提携による領域拡大、既存事業の再編や合弁会社の抜本的見直しに取り組むとともに、グループ全体でのアセットスーパーライト化を目指します。 Operation-Ⅲ(新企業集団)では、グループの枠を超えて、まず垂直統合方向のバリューチェーン(サプライチェーン)を強化し、その共通顧客に対する価値創造(共創)に取り組むとともに、同業他社や大学など、水平方向にも共創を拡大することで、より大きな価値の提供を目指します。 ② 中期戦略『Accelerate 2030』の概要 前中期戦略『Accelerate 2025』では、基本理念実現に向けて、既存事業の強化・成長による価値の提供と、「循環型社会構築への貢献」を目指してまいりました。新中期戦略においても引き続き取り組むとともに、前中期戦略期間中に顕在化した諸課題を最優先に解決し、新しい成長の姿を明確にしてまいります。 1.全社戦略 引き続き、クロスバリューチェーン実現に向けた取り組みとしてバリューチェーンの垂直/水平方向との連携を推進し、新企業集団を見据えた、組織変更に対して柔軟に組み替え可能なバーチャルカンパニーの実現に向けた取り組みを進めます。 また、事業ポートフォリオマネジメントの更なる強化を図り、「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」における価値提供型事業へのシフトを加速します。…
対処すべき課題
抽出本文
/ 原文長 約967文字
(3) 経営環境及び会社の対処すべき課題 地球規模の環境問題や自然災害、感染症リスクの継続、地政学的緊張の高まり、さらにはAIをはじめとする技術革新の急速な進展など、当社を取り巻く経営環境は変化の幅と速度の両面において、かつてない水準にあります。特に中東情勢をはじめとする国際情勢は流動性を増しており、経済活動やサプライチェーンの分断・ブロック化が進行するなど、不確実性の高い環境が常態化しています。このような状況下において、企業には環境変化や不測の事態に対して柔軟かつ持続的に対応し、長期的な価値創出を持続させる経営がこれまで以上に強く求められています。 当社は、長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」で掲げる「循環型社会構築への貢献」を企業活動の根幹に据え、中期戦略「Accelerate 2025」で掲げた各種施策を推進してまいりました。また富山フィルタートウ株式会社の完全子会社化、包材事業およびレンズ事業の譲渡など、事業ポートフォリオの見直しを通じた選択と集中を進めてきました。これらの取り組みは、経営資源の最適配分と将来成長に向けた基盤強化を目的としたものであり、引き続き継続的な活動として推進してまいります。また、ポリプラスチックス株式会社を吸収分割し、新たにハイパフォーマンスポリマーズSBUを設置することで、成長牽引事業の推進、経営効率化による競争力強化を図ります。 一方、前中期戦略期間中において、COC新規プラントの建設計画遅延と事業計画の見直し、COプラントのトラブル、新興国競合の台頭による競争激化、次世代事業の育成遅れ等により、目標に掲げた各種経営指標は未達となりました。2026年5月に公表いたしました新中期戦略「Accelerate 2030」においては、前中期戦略期間中に顕在化した諸課題の解決を最優先とし、新しい成長の姿を明確にしてまいります。 また、長期ビジョン達成に向けた継続的な取り組みとして、生産効率の向上、新プロセスの開発、CO₂の有効利用を推進し、エコノミーとエコロジーを両立したカーボンニュートラル/ネガティブの実現を目指します。社会課題と真摯に向き合い、持続可能な循環型社会の構築に資するソリューションを提供することで、企業価値の向上と社会への貢献を両立してまいります。
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約6571文字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、景気が緩やかに回復していたものの、中国など一部地域において景気に弱さがみられる状態となりました。また、米国の関税政策や中東情勢の影響など、先行き不透明な状況のうちに推移しました。 当連結会計年度の 売上高は5,796億29百万円 (前年度比 1.2%減 )、 営業利益は420億69百万円 (同 31.0%減 )、 経常利益は451億30百万円 (同 27.6%減 )となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、現在建設中のCOC樹脂の新規プラント(第2プラント)について、需要拡大の遅れや投資額の増加により収益性の低下が認められるため、減損損失を計上したことなどにより、 101億80百万円 (同 79.4%減 )となりました。 当期のセグメント別の状況 [メディカル・ヘルスケア事業] ライフサイエンス事業は、キラルカラムの販売数量が増加したことなどにより、増収となりました。 ヘルスケア事業は、顧客のサプリメントの販売が好調に推移したことなどにより健康食品素材の販売数量が増加し、増収となりました。 当部門の売上高は、 162億27百万円 (前年度比 12.4%増 )、ヘルスケア事業の販売数量増加などにより、営業利益は、 4億27百万円 (同 63.6%増 )となりました。 [スマート事業] ファンクショナルプロダクツ事業は、中国における価格競争などによりカプロラクトン誘導体の販売が減少したものの、欧米での拡販などによりエポキシ化合物の販売が増加し、増収となりました。 アドバンストテクノロジー事業は、半導体材料市場の需要が堅調であり、電子材料向け溶剤の販売が増加したものの、機能フィルムの販売減少などにより、減収となりました。 当部門の売上高は、 377億46百万円 (前年度比 1.2%増 )、前年度の有機半導体事業撤退による損益改善などにより、営業利益は、 5億36百万円 (前年度は営業損失7億80百万円)となりました。 [セイフティ事業] 自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などのモビリティ事業は、中国市場での中国自動車メーカーの生産回復や、インドでの拡販などにより販売数量が増加し、増収となりました。 当部門の売上高は、 1,041億64百万円 (前年度比 6.7%増 )、販売数量の増加や北米拠点の生産性改善などにより、営業利益は、 60億95百万円 (同 55.0%増 )となりました。…
セグメント関連
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/ 原文長 約2023文字
3.報告セグメントごとの売上高および利益または損失、資産、その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日 ) (単位:百万円) 報告セグメント その他 (注)1 合計 調整額 (注)2 連結 財務諸表 計上額 (注)3 メディカル・ヘルスケア事業 スマート 事業 セイフティ事業 マテリアル事業 エンジニアリングプラスチック 事業 売上高 外部顧客への 売上高 14,438 37,314 97,620 183,404 247,986 580,764 5,767 586,531 586,531 セグメント間の内部売上高又は振替高 137 12,980 179 13,299 14,302 27,601 △ 27,601 14,439 37,451 97,620 196,385 248,165 594,063 20,069 614,133 △ 27,601 586,531 セグメント利益又は損失(△) 261 △ 780 3,931 29,626 27,006 60,045 965 61,011 61,011 セグメント資産 15,427 38,659 130,651 229,891 325,812 740,442 5,694 746,137 67,693 813,831 その他の項目 減価償却費 1,015 2,565 6,933 18,791 9,387 38,693 619 39,313 1,639 40,952 のれん償却額 18 18 18 18 持分法適用会社への投資額 10,087 5,801 15,889 15,889 15,889 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 880 1,990 10,736 9,953 43,235 66,796 304 67,101 2,359 69,461 (注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業および運輸倉庫業等を含んでおります。 2 セグメント資産の調整額は、セグメント間の債権の相殺消去等 △6,558百万円 、各報告セグメントに配分していない全社資産 74,252百万円 であります。全社資産は、余資運用資金(現金及び預金)、長期投資資金(投資有価証券)および管理部門、基礎研究部門等にかかる資産等であります。 3 セグメント利益又は損失の合計額は、連結損益計算書の営業利益と一致しております。…