事業の内容
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/ 原文長 約5250文字
3 【事業の内容】 当社は、民間さい帯血バンクとして1999年に設立され、「さい帯血」の分離・保管を行う「細胞バンク事業」を主な事業としております。なお、当社は「細胞バンク事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。 (1)さい帯血バンクについて 「さい帯血」は、お母さんと赤ちゃんをつないでいる、へその緒や胎盤の中に含まれている赤ちゃんの血液であります。さい帯血を保管する「さい帯血バンク」には、「公的さい帯血バンク」と「民間さい帯血バンク」があります。公的さい帯血バンクでは、造血幹細胞移植法に基づきお母さん達から「無償」でさい帯血の提供を受け、白血病等の病気で移植治療を必要とする患者さん(第三者)のために保管しております。2021年3月31日現在、厚生労働大臣の許可を受けた公的さい帯血バンクは全国に6ヵ所あります。 民間さい帯血バンクでは、「本人や家族」が、将来何らかの治療(主に脳性麻痺や自閉症等への再生医療)に使うことができるようになる可能性を想定し、「有償」で、さい帯血の保管を行っております。 民間さい帯血バンクは、公的さい帯血バンクと違い許可制ではありませんが、厚生労働省(健康局)へ「臍帯 血取扱事業の届出」の提出を要請されており、同届出を行っている民間さい帯血バンクは2020年3月31日現在、当社を含めて2社であり、当該2社のさい帯血保管総数は58,796件、当社の保管総数は58,069件(厚生労働省健康局「臍帯血の引渡し実績等に関する報告」より。)となっております。 2021年3月31日現在、日本国内において、自己にさい帯血を投与(使用)するためには、対象疾患毎に、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(以下、「再生医療等安全性確保法」という)に基づき、「第2種再生医療等(体性幹細胞など中リスクのもの)」として、臨床研究提供計画を「特定認定再生医療等委員会」(注1)に提出し、審査を受け、承認された後、厚生労働大臣へ同提供計画を提出の上、実施する必要があり、一般のクリニック等で自由に投与する事は認められておりません。 また、2021年3月31日現在、当社における顧客への再生医療等での利用目的(臨床研究における投与も含む)の引渡件数は16件、研究(モデルマウス等での治療効果の検討)目的の引き渡し件数は95件となっております。 (出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/ bunya /kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
抽出本文
/ 原文長 約527文字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、コーポレートスローガンでもある、「あたらしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」を実現するために、周産期の組織に由来する幹細胞を中心とした「細胞バンク事業」のノウハウの蓄積・技術開発・サービスの向上に努めて参ります。 そして、細胞バンクに保管されている細胞を用いて「新しい医療」を提供しようと日々努力を重ねられている医師や研究者の方々と協力し、これまで治療法のない病態に苦しむ患者さんに寄り添い、医療の発展に寄与する事を目標としております。また、当社事業にご協力頂いている医療機関やそのスタッフを含めた、社会全体に貢献することを経営の基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社は、「細胞バンク事業」の単一セグメントのため、事業の状況を的確かつ容易に把握する上で、年間保管(売上)検体数をベンチマークとしております。年間保管(売上)検体数増加を目指し、事業規模拡大に努めて参ります。また「細胞バンク事業」の安定した運営のため、内部留保を充実させ、自己資本比率を高めて参ります。
対処すべき課題
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/ 原文長 約1945文字
(4) 経営環境及び対処すべき課題 ① 経営環境について 近年の再生医療分野の発展は目覚しく、さい帯血についても米国を中心に臨床研究が進展しております。米国デューク大学においては、脳神経疾患に対するさい帯血投与の第Ⅱ相臨床研究が終了し、良好な結果が発表され現在ではFDA(米国食品医薬品局)承認のもと、2017年10月より「拡大アクセス制度」(注)がスタートし、2020年7月までに385名の患者さんが治療を受けられております。日本国内でも、2014年に再生医療等安全性確保法が施行され、当社のような事業会社が臨床研究に参加する仕組みが整えられた事から、さい帯血等を利用した臨床研究が開始され、さい帯血等の体性幹細胞の医療応用のニーズは高まってきていると当社は考えております。 ② 事業上及び財務上の 対処すべき課題について 当社は、コーポレートスローガンでもある、「あたらしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」を実現するために、前項の経営戦略を推進するにあたり、下記の5点を課題と捉え対処して参ります。 ・ 当社は、周産期の組織に由来する幹細胞を中心とした「細胞バンク事業」を主事業としております。この「細胞バンク事業」において、さい帯血の保管については、厚生労働省健康局より、「臍帯血取扱事業の届出」の提出を要請されており、当社は同届出を提出しております。当届出制度の設立にあたり、厚生労働省との協議の過程で、過去に、破綻した民間さい帯血バンクよりその保管細胞が流出し違法に使用された等の経緯から、当社においても、契約が終了した検体についての取扱いについて、破棄する事を要請されております。当社は、厚生労働省の要請に従い、契約者の同意が得られた場合は、当人の意思に基づき破棄を実施しております。一方、転居等で連絡が取れない等、契約者からの意思表示が得られない顧客に関しては、将来、万が一保管した検体を使用する事態に備え、無断で破棄することはせず、社内倫理委員会の検討結果も踏まえ、現状はその取扱を留保しております。当社の保管方針、破棄に関する取扱いに関しては、今後方針が固まり次第、厚生労働省とも協議しながら、お客様より、「さずかった希望を、託されている。」という想いに寄り添い、適切に対処して参ります。 ・ 当社の主事業である「細胞バンク事業」においては、近年その需要が急激に高まって来ており、保管検体数の増加に伴い、細胞処理・細胞保管センターの増設が喫緊の課題であります。既存の細胞保管施設の保管容量を超える可能性があることから、2021年3月までに細胞保管センターの拡充を図りました。…
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約2167文字
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、社会経済活動が制限される等厳しい状況にある中、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような環境の中、当社の重要な販売チャネルであります、さい帯血採取協力産科施設で開催される母親学級の開催中止・開催自粛が継続される一方、Web広告をはじめとするインターネットを通じたマーケティング活動( Web広告、SEO対策、WebでのPR活動の3つの柱) を深耕し、新たなチャネルとして立ち上げて参りました。更に産科施設へはパンフレットの配布等の協力を頂くなど、当社サービスの認知度向上に努め、「細胞バンク事業」の拡大に注力して参りました。 また、2021年3月には、将来高まる、さい帯血のニーズに備えるべく細胞処理能力の向上と、新しい事業である「さい帯(へその緒)組織保管サービス」の開始を目的に横浜市に細胞処理センターを開設致しております。 この結果、売上高は、 1,409,515千円 と前年同期と比べ 266,940千円 (前事業年度比 15.9%)の減収 、営業利益は、 86,879千円 と前年同期と比べ 295,448千円 (同 77.3%)の減益 、経常利益は、 92,407千円 と前年同期と比べ 290,125千円 (同 75.8%)の減益 、当期純利益は、 62,371千円 と前年同期と比べ 215,114千円 (同 77.5%)の減益 となっております。 また、総資産は、 3,958,493千円 と前事業年度末と比べ 393,792千円 (同 11.0%)増加 しております。これは主に、細胞処理センターの開設により有形固定資産が470,200千円増加したこと、クオリプス社等への投資により投資有価証券を105,100千円取得したことにより資産が増加した一方で、これら取得により現金及び預金が281,265千円減少したこと、その他未収消費税等が46,452千円増加したことによるものであります。 負債は、 2,636,284千円 と前事業年度末と比べ 331,421千円 (同 14.4%)増加 しております。これは主に、新規契約者数の増加により前受金が336,983千円増加したものの、減益により未払法人税等が83,806千円減少したことによるものであります。 純資産は、 1,322,209千円 と前事業年度末と比べ 62,371千円 (同 5.0%)増加 しております。…
セグメント関連
抽出本文
/ 原文長 約72文字
【セグメント情報】 当社の事業セグメントは、細胞バンク事業のみの単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
主要な顧客・販売先
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/ 原文長 約3211文字
2.販売実績の3つの構成の「技術料」、「保管料」、「その他」別の売上は次のとおりであります。 構成 販売高(千円) 前年同期比(%) 技術料 1,042,752 77.9 保管料 288,134 108.9 その他 78,628 107.8 合計 1,409,515 84.1 3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項については、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、当社が財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。 ② 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の目標とする経営指標は、年間保管(売上)検体数と自己資本比率であります。 経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は、前事業年度に比べ 266,940千円減少 の 1,409,515千円 (前事業年度比 15.9%減 )となり ました。これは主に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により活動が制限される状況下において、Web広告をはじめとするインターネットを通じたマーケティング活動( Web広告、SEO対策、WebでのPR活動の3つの柱) を深耕し、新たなチャネルとして立ち上げ、更に産科施設へはパンフレットの配布等の協力を頂くなど、当社サービスの認知度向上に努め、「細胞バンク事業」の拡大に注力して参りましたが、さい帯血採取協力産科施設で開催される母親学級の開催中止・開催自粛が継続された影響によるものであります。この結果、今期の目標年間(売上)検体数は5,847検体、実績は5,695検体となりました。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は、前事業年度に比べ 58,526千円減少 の 485,307千円 (同 10.8%減 )となりました。これは主に 、さい帯血の分離処理検体数が減少したことによるものであります。この結果、当事業年度の売上総利益は、前事業年度に比べ 208,414千円減少 の 924,207千円 (同 18.…